8月31日にインテック大阪で開催された「FRAX大阪 2023」で
「フランチャイズビジネスの基礎知識とFC加盟成功への鍵」というテーマでセミナー講師を務めました。
出展社数は30社くらいと規模の小さな展示会でしたが、セミナー会場は最前列を除いてほぼ満員という多くの参加者にお集まりいただきました。展示会の規模から考えると予想以上の参加者の人数でした。
セミナー終了後も10名くらいの方が名刺交換にお見えになり、フランチャイズビジネスに対しての関心の高さが伺えました。
大阪でのフランチャイズビジネスに関するセミナーなどがあまり開催されていないという事情もあるのでしょうが、熱心にメモを取って一言も聞き逃さないようにというような参加者もかなり見受けられました。
最近のフランチャイズ業界は、副業や保険・補助金などによって運営できる事業などに注目が集まっていて、以前のフランチャイズ加盟で比較的多かった自分が店舗や事業所で働いて一生の仕事にするというイメージから大きく変わってきています。
経営者を目指すというよりは投資家を目指すというような印象が強くなってきているように感じます。したがって、コインランドリーや無人販売店などほとんど人手がかからないような業態やフィットネスクラブなどでも無人に近い形態が増えています。
一方、従業員を採用して運営を任せるような業態では、従業員が急にやめてしまって休業せざるを得ないというようなケースが増えており、オーナーは、投資はするが、運営は従業員任せできちんとしたマネジメントを行えていないというような例も増えています。
フランチャイズ加盟は、投資という側面もありますが、自身が経営者として主体的に事業運営を行うという面を忘れてはなかなか成功することが難しいと考えた方がいいと思います。
人材の採用も継続して働いてもらうということも難しい時代になっています。これまでは、人の採用や雇用に関しては加盟店任せという時代が長く続いていましたが、フランチャイズ本部としても、人手がかからないということを売りにするのに加えて、必要な人材の確保や人材のつなぎ止めに対しても加盟オーナーに対してノウハウを提供できるようにならなければならない時代に変わってきているということではないでしょうか。
フランチャイズ本部としては、無人で運営できるというのも大きな売りになりますが、人材の確保や継続的な雇用に対してのノウハウ提供ができるということも大きなセールスポイントとなる時代になっています。まさしく、人材の確保と継続雇用が加盟店成功のための鍵となっています。
自社の加盟店における人材確保と雇用継続に関してのノウハウを確立するための手を打っていますか?
いま一度見直してみてください。