セブン-イレブン、宅配ピザとドーナツ 新発売の意味とは?

セブン-イレブンが宅配ピザを一部地域でスタートしました。
2024年6月に30店舗でテスト導入し、8月に200店に拡大しています。これまでセブン-イレブンは、カフェやフライドチキン、ドーナツなど、ファストフード系の商品を取り込んで新たな需要を創造してきた経緯があります。
宅配ピザもその一環のようにも受け取れますが、ただ単に新商品を導入したという以上に意味があるようです。

同社は現在デリバリーサービス「7NOW」を積極的に推進しています。
コロナ禍以降来店客数が減少する中、お客様の利便性を高める手段としてデリバリーサービスを積極的に拡大していこうという戦略が読み取れます。宅配ピザはそのきっかけ商品として導入テストを行っているのではないかと見られています。

宅配といえばピザというイメージもあるためにセブン-イレブンでピザを宅配してもらえる、そしてさらにセブンカフェやその他商品も頼めるということで利用頻度が上げられるのではという思いでの導入なのでしょう。

最近はスーパーなどでも宅配サービスが拡大しています。
業態の壁を越えた競争が激化している状況下でのデリバリーサービス強化の一環として打った宅配ピザの導入が、今後定着してデリバリーサービス「7NOW」の拡大に寄与するかどうかを見守っていきたいと思います。

また、一方で、セブン-イレブンは以前失敗に終わったドーナッツの新商品を発売しました。
最初は、東京、千葉、埼玉の各店舗からスタートしています。店内で揚げたドーナッツを店頭で加熱して販売する形ですが、3種に絞ってかなり品質にこだわった印象の仕上がりが感じられます。

ピザもドーナッツも他業態の人気商品を新商品として売り込んでいるところは共通しています。ピザはデリバリーサービスの強化・拡大の手段としてという色合いが強い印象ですが、一方、ドーナッツは以前の失敗のリベンジという印象を強く感じます。過去、コーヒーでも何回も失敗しながらついにセブンカフェとして大成功を収めたようなストーリーの再現を狙っているように感じます。

セブン-イレブンが最大のCVSチェーンとなった成功のカギの一つが徹底した商品作りです。一度売れなかったからといっても、すぐにはあきらめないという組織として粘り強さが大きな強みとなっています。

この二つの新商品の今後と競合他社の動きにも注目していきたいものです。

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