コロナ禍がなかなか収まらない中、昨年よりは自粛モードも緩やかになった感があって、入学式や入社式もリアルで実施するというところも増えたようです。
大学もリアルの授業を増やすところが多いという話も聞きます。
完全には以前の生活には戻れませんが、感染予防措置を取りながら、リアルとリモートのバランスを考慮して新しい生活様式や働き方を創造していくという作業が続いていくのだと思います。
加盟店研修やスーパーバイジングの見直しが迫られる
フランチャイズ本部においても、加盟店に向けた研修の実施方法やスーパーバイジングのかたちがコロナ禍において大きく見直しを迫られています。
従来とほとんど変わらず、リアルをベースに業務を組み立てているというところもあるにはあります。
しかし、加盟店から「訪問してくれるな」という要望もあって店舗への訪問は控えて、リモートで面談しているという本部もあります。
一方、本部の方針としてすべてリモートに切り替えているというところもあります。
ただ、加盟店によっては、できるだけリアルで訪問してほしいというところもあって、コロナ禍が収まった際には、従来と変わらない対応となる可能性も残されています。
リモートによるサポートをどのように活用するかが課題
現在は、コロナ禍のもと、リモート対応が増えていますが、コロナ禍が収束してもリモート中心のサポートにしていきたいとお考えの本部も多いようです。
本部としては、定期的に訪問しているときと業績が大きく変わるわけではないので、スーパーバイザーの業務効率化の観点からもリモート中心の仕組みにしていきたいということのようです。
弊社にも、これまで毎月訪問していたのを、リモート中心にして訪問をやめる方向で検討したいが、どうだろうかという質問が多数寄せられています。
しかし、契約書や法定開示書面で訪問回数を明示している本部は、一方的にリモートに切り替えるので今後訪問はしませんという訳にもいきません。
訪問回数は減るけれど、リモートによる面談は増えるなど従来のサポートに見劣りしない仕組みの構築が求められます。
情報システムやネット環境の進化に伴って業務のやり方が変わるのは悪いことではありません。
そして本部業務の効率化が図れるということは、本部収益の確保という観点からも重要です。
しかし、加盟店満足の最大化という視点を前提として本部業務の提供方法を検討するということが最も重要なポイントとなります。
コロナ禍が収束した際に以前のカタチに戻るのではなく、新しい仕組みを採用して、尚且つ加盟店満足を高められる方法を追及するという姿勢で、加盟店をサポートする本部業務の見直しを考えてみてください。
(脚注)コロナ感染は2021年4月7日時点の状況を踏まえたものです。