今年の春は、良くも悪くも「あり得ない」ことが起こる、ニュースになる日が続いているような気がします。
なかったはずの日報が見つかったり、公文書が改ざんされていたりと、昭和から続く国家公務員の常識からは「あり得ない」ことが起こりました。こうしたことは法律や政府方針でも想定していない事態なのだそうです。
そうしたことと真逆ですが、あり得ないと言えば「二刀流」で米国に渡った大谷翔平選手は、投手でも開幕から2勝、打者では球場のファンが狂喜乱舞するようなホームランを放ち、今までの常識を破る活躍で大リーグ選手としてのスタートを切りました。
スポーツ選手には好不調がつきものですが、ファンならずとも楽しみになります。
フランチャイズビジネスでも、直営とフランチャイズ店、チェーン本部と加盟店の二刀流?をこなす企業も少なくありません。
最近ではラーメンチェーンの幸楽苑が「いきなり!ステーキ」にFC加盟店となり、ステーキ店を「新業態」と位置づけて、業績回復を狙っているようです。
東証一部上場企業でもある同社ですから、従来であれば自社で業態開発するところかもしれませんが、フランチャイズ加盟を選ぶというのは一見あり得ない選択です。
しかしながら、経営回復のスピードアップ、そのために店舗運営に経営資源を集中できるというフランチャイズのメリットを考えると当然の選択だと言えるかもしれません。
事業運営には様々な問題が山積ですが、時には前向きに「あり得ない」ことを考えたり、試してみるも良いかもしれません。