セレクトショップ大手、ユナイテッドアローズが靴磨き店の運営会社を子会社化したとニュースがありました。
「ブリフトアッシュ(Brift H)」という屋号。現在、国内外6店舗。
「H」をふりがななしで「アッシュ」と読む日本人は少ないと思います。
屋号もそうですが、ビジネスも非常にニッチです。
対象顧客は、高級革靴(メンズ、レディース)、ハンドメイドのレザースニーカーなどを長く大切に履きたい方、思い出の大切な靴を蘇らせたい方などが思い浮かびます。
靴磨き職人が丁寧に仕上げる革靴は、単に磨かれてきれなだけではない質感があるのだと思います。
こうしたお店は、ヨーロッパの街角に似つかわしいようなイメージが浮かんできます。
この「靴磨き」は、ニッチな顧客層を対象として、靴磨きの高いスキルが求められるようなビジネスと言えます。
それだけに店で働く人のスキルがとても重要と思われます。
そうしたことを考えると、一般のフランチャイズチェーンが求める急速な店舗展開はあまり望めないと思います。
別な見方をすると、
本部のブランドイメージ(信頼感、高級感)からくる個性や質感、それに付随する集客力などは、フランチャイズに求められるものの大切な部分を十分担いうるものがあれば、フランチャイズとして永く続く可能性があります。
ある意味では「靴磨きの文化」を継承し、末永く伝えるフランチャイズと言えるかもしれません。