
潜在的な加盟希望者との継続的な接点づくりは加盟店開発の出発点です。
近年注目されてはいても、あまり活用されていないのが、ソーシャルメディアを活用した「共感」を生む情報発信です。
遠回りのようですが、ただ広告を出すだけではない、
“顔の見える本部”としてのブランディング戦略として、見直す価値がある取り組みではないでしょうか?
■ ターゲットに刺さる「伝え方」が鍵
SNSは誰もが日常的に利用するメディアとなりました。Instagram、TikTok、X(旧Twitter)、YouTubeなど、各プラットフォームには利用者層の特徴があります。たとえば、20~30代の独立志向が高い層を狙うならInstagramでビジュアル訴求するのが効果的でしょう。
あるフード系FC本部では、加盟店オーナーの「1日密着動画」をInstagramに投稿したところ、「リアルな雰囲気が伝わる」「自分にもできそう」といった反響があり、説明会申込者数が前月比1.5倍になったという事例もあります。
■ ストーリーテリングでブランドの“人間味”を伝える
「どんな想いでこのフランチャイズを始めたのか」「加盟店オーナーはどんな経緯で独立したのか」といった背景を語ることで、ブランドに対する“共感”が生まれます。
特に、地域密着型や社会貢献性を打ち出しているFCビジネスでは、この手法が試す価値のある方法です。
一例として、介護業界のあるFC本部では、「地域の方の笑顔が見たくて始めました」と語るオーナーの声を投稿。これが共感を呼び、シェアされたことで新たな加盟希望者の問い合わせが増えたといいます。
■ ライブ配信・コメント返信で信頼を育てる
リアルタイムで質問に答える「ライブ配信」や、DM・コメントへの丁寧な返信は、一見すると手間がかかる作業です。
しかし、その“ひと手間”が信頼構築に直結します。
FC加盟は「人」が決断する大きな投資です。だからこそ、画面越しでも人間味のある対応が重要なのです。
現在では、説明会の冒頭部分をライブ配信で公開し、興味を持った視聴者に個別面談へ誘導する“2段階戦略”をとる本部も増えてきています。
フランチャイズ加盟は、数ある選択肢の中から「あなたのビジネス」を選んでもらうための信頼獲得競争でもあります。
ソーシャルメディアは、その“入口”を広げるだけでなく、“共感”を育む土壌でもあります。
情報発信の仕方を少し見直すことで、「この本部なら安心できそう」「ここで自分も独立したい」と感じてもらえる可能性が広がります。
共感を起点にした発信が、未来のオーナーとの確かな縁をつくるきっかけになるのではないでしょうか?
加盟店開発についてのご相談がございましたら、アクアネットまでお気軽にお寄せください。