インバウンド

「暑いですね」がこの夏の挨拶代りになっていましたが、
本当にこの暑さは半端なかったですね。
確か、春頃には今年はエルニーニョ現象の影響で冷夏になるのでは
という予測があったのにと、つい天気予報官を恨みたくなります。
そんな暑い夏でも相変わらず、東京都内には、外国人観光客の姿を数多く見かけました。

日本政府観光局(JNTO)の発表では、2015年の訪日外客数は、
1月から6月までで、前年同期比46%増の914万人に達したそうです。
この期間に過去最高を記録した国は、
韓国、中国、台湾、タイなどアジア諸国だけではなく、
米国、カナダ、英国、フランス、ドイツなど欧米からの訪日客も増えています。
また、7月は、例年最も訪日外客数が多い月と言われており、
更なる増加が見込まれています。

しかし、今年の夏に海外から日本を訪れた方々は、
暑さと湿気に驚かれたでしょうね。
我々も海外へ行くと季節によってその国の印象が様変わりします。
おそらく、7~8月に日本を訪れる方は、暑くて過ごしにくいというのが
一番の印象になったのではないでしょうか。

それでも、2020年の東京オリンピックの開催はこの時期です。
「暑さに強い街づくりを」ということも東京に課せられたテーマになるのかもしれません。

そして、増え続ける訪日客のおかげで流通サービス業を中心に
新たなビジネスチャンスが生まれているのは皆さんすでに良くご存じだと思います。
東京を中心に大手デパートなどは、
そのおかげで業績がアップしているところも多く見受けられます。
家電量販店やドラッグストアなども中国からのお客様を中心とした
大量買いで潤っています。
最近はコンビニでも、免税コーナーや両替機が設置されたお店が増えています。
飲食業でも、外国人向けのメニューを置いてあるところが増えました。
日本人にはそれほどではないのだけれど、SNSを通じて
外国人達のなかで有名になっているお店も増えています。
先日、テレビを見ていたら外国人のお客様が7割以上という
お店がとりあげられていました。

カウンター形式のお肉料理のやや高級なお店でしたが、
お客様の反応は、おいしいのはもちろんだが、
言葉が通じて料理の説明などが分かりやすいので、人気が高いというコメントでした。

フランチャイズ業界では、日本で利用したあのお店を
自国でチェーン展開したいというオファーも増えています。
そんな事業拡大のチャンスを生かすためにも、
訪日外国人にどう告知し、どういった商品やサービスが支持されるのかを
改めて考えてみてはいかがですか。

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