今年の梅雨は、関東ではまさにこれが梅雨というように毎日曇りか雨という鬱陶しい毎日です。不順な天候が続いています。お身体には十分お気を付けください。
さて、最近セブン‐イレブンの24時間営業問題を発端としてフランチャイズ業界においては、本部と加盟店間のトラブルがマスコミでも大きく取り上げられています。24時間営業に関してはフランチャイズ契約で義務付けられており、それを承諾したうえで契約締結している限り24時間営業を勝手にやめるというわけにはいかないというのが一般的な考え方でした。
ところが、従業員の確保が難しい、売り上げがなかなか上がらないなど、社会環境の変化に伴って、24時間営業が経営上大きな負担になっているという加盟店が増えてきたという側面もあり、立地によっては24時間営業を止めてもいいのではないかという議論が巻き起こってきているのでしょう。
これまでなら、契約を盾に24時間営業を止めるのはまかりならんというのが、本部の考え方でしたが、公正取引委員会の意向もあって、24時間営業を止めた際の影響を測るためにテストをしたうえで、今後店舗ごとに判断して24時間営業を止める店舗が出てくることもやむなしという姿勢に大手コンビニ本部も転換しています。
このコンビニの24時間問題は、加盟店がその本部に加盟して営業を続けたいという「加盟店価値」が損なわれてきている表れだといえます。これ以外にも近隣に同一チェーンの店舗が出店して売り上げが大幅にダウンして利益の確保が難しくなるなど、加盟店の経営を圧迫する要因は数多く発生します。
そんな経営環境においてフランチャイズチェーンが今後継続的に本部と加盟店がWIN-WINの関係を築き上げ成長を続けていくためには、本部が時代に合わせて加盟店価値を高めていくための対応をとることが不可欠です。フランチャイズチェーンの成長ステージや社会環境の変化に伴って、加盟店が本部に求めるサポート内容は変化します。その変化を的確に捉えて加盟店のニーズに応える本部運営ができて初めて加盟店価値を高めることができるのです。
皆様は、自チェーンの加盟店が本部に対してどういう意識を持っているのか、加盟店としての満足度はどのレベルにあるのかを把握されていますか?
顧客満足度を定期的に測っている企業は数多くありますが、加盟店満足度を定期的に調査している企業は、ほとんどないのではないでしょうか。加盟店価値が落ちると一気にチェーンからの脱退が増えてしまいます。加盟店満足度調査の実施を検討してみてはいかがですか?
※加盟店満足度調査についてご案内をご希望の方は、電話(03-6277-7386)または問合せフォームよりお問い合わせください。