2022年12月7日付の日経MJ紙に2022年ヒット商品番付が掲載されていました。
毎年、日経MJ紙に掲載されている番付ですが、本年の横綱は東が「コスパ&タイパ」、西が「#3年ぶり」となっています。
「コスパ&タイパ」といわれても急にはぴんと来ないという方も多いのではないでしょうか。
お金と時間を賢く使う(コストパフォーマンス&タイムパフォーマンス)商品の総称として使われている言葉だそうです。「コスパ」の代表的なものとしては、光熱費の高騰に対抗して売れた節電グッズ。夏には28度以下で凍結する素材を使った「アイスリング」などがあるそうです。「タイパ」の代表的なものとしては、オニゴーに代表されるQコマース(クイックコマース)が注目を集めています。
「#3年ぶり」といえば、コロナ禍にあってようやくイベントなどが再開され、インバウンド需要も徐々に回復傾向にあるという現在の国内消費を指しています。果たしてこのまま回復傾向が続いてコロナ前に戻るかどうか今年の冬が一つの目安になるのでしょうか・・・。
次に、大関には「サッカーW杯日本代表」とヤクルト本社「Yakult(ヤクルト)1000 / Y1000」が並びました。
日本代表はベスト16で敗れましたが、ドイツ、スペインを下してグループリーグ突破を果たしたところは大いに日本中を沸かせました。「Yakult(ヤクルト)1000 / Y1000」は品切れ続出でどこを探しても手に入らないということでマスコミでも盛んに取り上げられました。ヤクルトは野球でもセ・リーグ優勝を果たしまさにヤクルトイヤーという一年だったイメージです。
関脇以下で、フランチャイズチェーンもある流通・サービス関連として挙がっているのは、前頭の「月見バーガー商戦」です。マックとモスの戦いにファーストキッチンやコメダ珈琲も参入して盛り上がったようです。コンビニでもいろいろなタイプを見かけるようになったカヌレもランクインしました。
さらに、300円ショップや24時間営業のRIZAPが運営している「chocoZAP(ちょこざっぷ)」も急拡大しています。
また、冷凍食品専門売り場がランクインしたあたりは、コロナ禍による消費行動の変化といったところでしょうか。
2023年に向けての展望はということを考えると、コロナ禍が収まって日常を取り戻す一年になるのではというのが最大の願望といえるのではないでしょうか。また、春には野球のWBCが、夏には女子サッカーのワールドカップが開催されます。スポーツは国民に一体感をもたらし、消費行動にもプラスに働きます。ぜひ日本チームには頑張ってもらいたいものです。